ヴェネツィアを出発し早数時間…。車窓からの景色が一変してきました。
美しく壮大な景色に感動し見惚れていたためカメラで写真を撮るのを本当に忘れていました(=ω=;)
そのため写真も少なく、ここで紹介する写真の大半はビデオカメラの動画の一部を切り抜いたもの。
しかも動画さえも撮ることを忘れてしまい、本当に旅の一部分しか伝えられないのが残念です…orz
と、それほど景色が美しい国……次なる放浪の地…
スイスに入りました。
相変わらず言葉の壁がでかいのか、ここまで来るのに小さなトラブルが結構ありました(汗)
しかし何よりものトラブル(?)が隣に座った外人さん(って俺もここでは外人ですが…)
イタリアのミラノあたりで乗ってきたこの方、イランだかイラクだかサウジアラビアだか…
英語っぽい言葉を喋ってるがうまく聞き取れない。名刺を渡されてようやくそちらの人らしいことがわかった。
どうやら指定席券を持っているにもかかわらず関係ない俺の隣の席に座ったみたいだ…。他の席も空いているのに…い、意味が分からない…
何時間もずっと隣で俺に語りかけているが英語の発音が得意じゃないのか良く聞き取れず殆どまともな会話にならない…
それでもずっと話しかけてきて、シュピーツでとりあえず降りてこの人と別れることに。
何か連絡をよこすように言われた気がしたが……なんとなく危ない雰囲気が……
ま、まぁ、名刺がどこかに行ってしまったため連絡するにも出来ないんだけど……うん、本当だよ?
そんなこんなで電車を乗り換え、また暫く電車に揺られ降りた駅は…………
インターラーケンオスト駅
ちなみにこの隣の駅がインターラーケンヴェストという駅なんですが
オスト(Ost)はドイツ語で東。ヴェスト(West)は西という意味らしいです。
てなわけで、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが……言葉が変わりました…orz
英語すらまともに出来ない上にイタリア語もさっぱりなところに新しい言語はキッツイです(;=д=)
どうやらスイスの言葉はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語、一部ラテン語らしく
この瞬間、もう会話が不可能だと悟りましたよ(諦めたともいう)……(=∀=)HAHAHA!
とりあえずあまりに腹が減ったので、駅前にあったスーパーみたいなところで食事を買うことにした。
スーパーに入るも、商品名がさっぱり分からない。パンとかは見た目で判断できるが飲み物は何が何だかさっぱりだ…
買い物をするにしても買い方が良くわからないため色々と大変なことに…
そして支払いの時………ユーロが使えない国だということにはじめて気付く。
この国の通貨はフランだ
このスーパーは大きかったためか、かろうじてユーロが使えたが(もちろん釣りはフラン)
電車でそのまま入国したためか言葉だけではなく通貨も変わる事をすっかり忘れていた…
ちなみにこの後スイス滞在中の食料はこのスーパーで全部買うことになる(ユーロが使えるし、フランはつり銭で確保w)
さて、そんなこんなでそこら辺を適当に放浪し始めるが…………本当に美しい景色だ……
これで雨じゃなければ最高だった…(雨は雨で味があるが)
スイス滞在中は殆ど雨だったため晴れた町並みも見てみたかった。
街をぶらつくと様々な看板があるが、何が書いてあるのかさっぱり分からない。
ヤバイ、何から何まで本当に何も分からない。
ローマに初めて入った時と似た怖さが込上げてきたが、美しい景色のおかげで何とか紛らわすことができた。
とりあえず写真のInterlaken OstとHotelとPolizeiだけは何となく理解できた…ってかPolizeiって探したけど分からなかった(つωT)
とりあえず近辺を彷徨い歩く。どこを見ても全てが絵になる美しさ。
このまま野宿も考えたが(治安も良さそうだし)寒さと雨でずぶ濡れだったのでとにかく宿を探すことに。
何とか宿を見つけたが…受付のおっさんの態度が悪いと言うか怖い&言葉がさっぱり分からない…
とにかく勢いと動きで意思疎通を試みるが……全く通じない…。
あたりも暗くなってきて雨も酷くなってきたため、何とかこのホテルに泊まりたい。
と暫くすると英語が喋れるスタッフがぁああああああああああ!!!!!!
何とかチェックインすることができ、雨風は凌ぐ事が出来ることに…!
本当英語って素晴らしいね…片言でも思いを伝えることが出来るのだから…
それでも相手の英語はネイティブレベルなため半分くらいは何を言ってるかわからない
&この日以外はこの人がいなかったため毎日がトラブルの連続ではありました…orz
そんなこんなで暖房がない…というか使い方がわからんため寒さで熟睡は出来なかったけど
スイス放浪の拠点を手に入れ、色々とまたぶらつくことに。
とまぁ、ぶらついて散策する話は割愛して、朝、再びインターラーケンオスト駅へ。
その目的はスイスに来たなら一度は登山鉄道に乗ってみたかったからである。
行き方は良くわからなかったが、たまたまホテルにおいてあったパンフレットみたいなものを見ると(ほぼ解読不能)
インターラーケンオスト駅からは、かの有名なユングフラウまでの鉄道が出ているっぽいのだ!
ちなみに先にインターラーケンヴェスト駅にも行ったが、そちらからは出ていなかった…orz
山や自然が好きな人ならば…ましてやここまで来たなら絶対に登山鉄道に乗ってみたい…!
今までの旅で、名詞とジェスチャーならば何とか通じるということで駅員にとにかくユングフラウ!ユングフラウ!を連発。
何とか通じたらしく切符を売ってもらえることになったのだが………何か信じられない数字が表記されているんですけど……
とりあえず日本円にして約20000円(2009年10月時)
ドラゴン○ールで言ったらスカウターが爆発するくらいの金額です(謎)
ここでこんな大金を使ったら日本に帰れるかどうか……
実はこのタイミングだけ、ほんの数時間ですがこの日は雨が止んでいました。
おそらくこのタイミングを逃したらもうスイス滞在中に山に登ることは出来ないでしょう…
それに…ここに来るまでにもう何回もトラブルに巻き込まれ、一度は死を覚悟するような出来事もありました。
この先無事に行ける保障がないわけですから、どうせ死ぬならやりたいことやって死のうと。この時は本気でそう思ってました。
そんなわけで切符を購入!インターラーケンオスト駅からユングフラウにむけて出発!
美しい景色に囲まれながら電車が進む。
この選択を今でも後悔してはいないが…ここで使った金額は後ほど…そう、旅の最後の最後でとんでもないピンチを招くことに…
電車はグリンデルヴァルト駅に到着。「ようこそ」と久しぶりに日本語を見て少しほっとした……
日本語が書いてあるということは日本人も結構いるのだろうと思いきや、周りには誰もいなかった…(つωT)
さてここまで来たは良いが、勢いだけで電車に乗った為、次はどうすれば良いのか分からない…(汗)
一時間ほど混乱していると、よくわからないが人が並んでいるホームがあったので
ユングフラウ?と尋ねるとイエスみたいな返答をもらったので多分ここで良いのだろう。(行き当たりばったり過ぎる…)
しばらく待っていると列車が来たので皆と一緒に乗り込む。最初下ったので間違って乗ったかと思ったが、その後順調に山を登っていく。
見える景色全てが絶景!夢のような鉄道の旅が続く…
しばらくするとクライネシャイデック駅に到着。ユングフラウに行くにはどうやらここでまた乗り換えないと行けないらしい。
どうでもいいがここで乗り換えたユングフラウへの登山列車の車掌さんがモデル並の美しさだった。
誰だか知らんが車掌さんを見て興奮していた。気持ちは分からんでもないが自重しろ(笑)
あとはヨーロッパで最も高い位置にある駅、ユングフラウヨッホまで列車に揺られているだけ…
景色もどんどん広大になっていく……
岩山に雪……列車の中は暖房が効いているが、このくらいの高さになると外はどのくらい寒いのだろう?
途中の駅で降りて景色を見てみると………写真じゃ伝わらないかもしれないが今までに見た事のないくらい凄まじい雪!
そして夏〜秋の服装で行動してたわけだが…もう耐えられない寒さだ。
流石に3000メートルを超えたら地上とは服装変えないとアカンよね……。そんなわけで上着を着込む。
更に山を登ると……とうとうユングフラウヨッホに到着!!
ようやく……ようやく来た……!!感動なのか何なのか良くわからんがテンションが上がってきて
………高山病になる……orz
睡眠不足がたたったのか……甘く見ると高山病で死ぬこともある。人が一杯いる駅から売店あたりで倒れるならまだしも
適当にぶらついてほとんど人と会わないところにいるため、ここで意識を失ったらマジでヤバイ……
深呼吸をして、しばらく安静にしていると何とか回復…とにかく階段や坂を登る時は出来る限りゆっくりと進むようにした…
雪原を歩いている時に見かけたアジア系の人に写真を撮ってもらう。
日本人かと思ったら中国人のツアーの人だったみたいだ。
写真撮影の掛け声はイー、アル、サンで☆
世界遺産でもあるアレッチ氷河も見てきましたが俺にとっては見る景色全てが世界遺産です(暴走)
ただただ絶景に見惚れていました……
なんかこういう景色を見ていると本当に下界での悩みなんてどうでもよくなってきます…
人間関係、仕事等からくるストレスや不満……本当に、心底くだらなくなります。
日本でも自然の中などに行くとそう思うことはありますが…比べられるものでもないんですが…なんというか…スケールが違う…
また近くにいたアジア系の人に声をかけたらまたもや中国の方だったので、今度は近くにいた金髪のお姉さんに写真を頼みました。
さっきの中国の人は英語が通じなかったけど、このお姉さんは英語ペラペラだったので色々と助かりました(笑)
(そういえば、この画像が後日何故か自分のCDのジャケットに!?)
そして何故か日本のポストが。しかも昔の。………本当何故ここに!?
せっかくなので一面氷の世界の名前の通りの氷の宮殿に行ってきました。
美しい氷の彫刻に感動しながらも寒さにふるえていました(^^;
再びクライネシャイデックに降りてきて、今度はラウターブルンネン方向へ。
ついさっきまであんなところにいたのかと思うと…なんか不思議な気持ちになります…
この景色、まさにスイスって感じですね(^^
スイスの美しい景色に癒されながらまったりとラウターブルンネンに到着。
また雨が激しくなってきました。半日とはいえ晴れたのは本当に運が良かったのだと思います…
おかげで最高の景色を堪能してこれたのですから……
本当に…自然が美しく…素晴らしい国でした…
とまぁ、その後は適当にぶらつき、翌朝5分で朝食のパンを一枚食べ、ホテルを後にすると
新たな放浪の地へと旅立つのでした……
ちなみにホテルからはインターラーケンヴェストのほうがめちゃ近いんだけど
何故か遠いのに最後の最後までオストを使ってました………駅前スーパーの魅力のせいか!?(謎)
:2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編3・イタリア〜スイス
(ヴェネツィアメストレ駅〜シュピーツ〜インターラーケン〜ユングフラウ)
海外放浪編4へ続く