2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編4 スイス〜ドイツ (インターラーケン〜フランクフルト〜ヴュルツブルク〜シュタインナッハ〜ローテンブルク)

別にどこから乗っても良かったのですが、色々と使い慣れている&思い入れもあるということで再びインターラーケンオスト駅へ。

この日も朝から雨で、ユングフラウへ向かったあの日、僅かな時間とはいえ晴れたことは本当に運が良かったのだと思いますよ…

そんなこんなで沢山の思い出が詰まったスイスの地を離れる時が来ました。

再び何時間も電車に揺られて、次に降り立ったその地は……




ドイツ
フランクフルト駅に到着!!


てなことでまた国が変わりました。そして言葉も完全にドイツ語に、そして通貨も再びユーロに戻りました。

ちなみにドイツ滞在中での写真やら出来事が色々ありすぎて、二回に分けようと思ったのですが
長くなるので割愛して一回にまとめました。別に分け全部載せても良かったんですが更新する手間g(略)

さて、それはさておき、通貨がユーロに戻ったのはありがたいのですが…またもや言葉がさっぱり分かりません。
ドイツに入国した時に警察みたいな人達にパスポートを見せて、何か色々と言われましたが本当に何言ってるかわかりません。
何とか乗り切ってここに到着したのは良いのですが、右も左もさっぱりわかりません。
とりあえずフランクフルト駅で適当なものを買い食いしつつ、フランクフルトの街へと繰り出すのですが……またトラブルに巻き込まれることに…
イタリアの時に比べて恐怖の度合いは少しマシだったとはいえ、危なかったですね……とりあえず命が助かっただけ良しとしてここら辺は割愛します。

ドイツに着いた時は、フランクフルトでゆっくりしようとも考えたのですが…そういう気持ちになれなかったので移動することに。

とまぁ、移動を決めたまでは良かったのですが次にどうすれば良いのかさっぱりわかりません。
歩いているおばさんに話しかけるも何を言ってるのかさっぱりわからず(TωT)
駅員らしき人を発見し声をかけるもドイツ語しか喋らないのでさっぱり分からない……
と思いきやところどころ簡単な英単語を言ってくれたおかげでインフォメーションらしき場所に何とかたどり着いた。
さすがこれだけ大きな駅のインフォメーションだけあって、ある程度は英語が通じ、時刻表やら何やらをコピーまでしてもらい、ようやく電車に乗れました。

ここでは刻印機もないみたいで、イタリアとはまた乗り方が違うみたいで色々と戸惑いました。もし間違えて罰金を取られたらどうしようかと…
暫く電車に揺られ、ヴュルツブルクに到着、電車を乗り換え更に進みシュタインナッハに到着。
とまぁここら辺でも色々とあったんですが長くなるので割愛します。初っ端からかなりカットしてますが、まぁそこまで紹介するようなイベントが起きたわけでもなかったので(^^;

シュタインナッハでまた電車を乗り換えて更に電車に揺られて降り立った駅は…



ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

今回の旅でもっとも俺が心を奪われた街です。

さて、この街に何泊かすることになるわけですが…運が良かったのか何なのか、今回泊まったホテルはこの長旅の中で最高のものでした!
まずホテルスタッフが英語ペラペラ。ドイツ語なんて挨拶くらいしか出来ないので凄い助かります!英語自体片言の俺には全部はもちろんわからないんですが…
部屋にいたっては鍵を翳してロック解除のハイテク部屋!さらに手違いだかサービスだかしらんが、シングルで頼んだのにベッドが二つあるじゃないですか!!!
広い!!!なんという広さだ!!!そしてトイレだけでなくシャワーだけでなく…バスタブまで着いてるじゃネェかぁああああああああああ!!!!!!

TVや暖房器具まで完備という(日本なら当たり前かもしれないが)至れり尽くせりの最高の一室だ!
まぁ、TVは何言ってるかさっぱりだし、暖房器具は使い方がさっぱり分からんので凍える夜を過ごしたんですがね(汗)
それでも決めたぞ俺は!またドイツに繰るようなことがもしあれば、絶対このホテル使うわ!!!

相変わらず雨の日が続きましたが、スイスの時と同じように半日だけとはいえ晴れた日があったので早速街へと繰り出してみましょう!


ローテンブルク、レーダー門。もうこの時点で何か空気が違う…。門をくぐると…


中世の街並みがそこには広がっていました!!!

後で知りましたが、この街は様々な作品の舞台やモデルになるほどで
街に入ったその瞬間から俺もこの街の虜になりました。
それほどまでに美しく…まるでタイムスリップしたかのような…そうファンタジー世界にでも飛び込んだような錯覚に陥りました。


街を歩いていると、其処彼処で馬車に出会います。しかもその馬の大きさがハンパじゃない!
この白馬ならまだしも、もっとごつくて大きな馬にも遭遇しました。


もう100年以上前から全く変わらない街並みです。
しばらく歩いていると、本当に別の時代、別の世界に行ったような感覚になってきます。


てなわけで中世の街にタイムスリップ(笑)
道端を歩いていた外人さんに(この場合俺が外人だって)記念写真を撮ってもらいました。


あまりにも現実離れした美しい街並み…どんなに街を歩いていても飽きないです。


マルクト広場と市庁舎。街の中心地ですね。最も人が集まっている場所だと思われます。


と、撮影していると馬車が!?おお!人が乗っているぅうう!!俺も乗りたいけど財布の中身が……(つ∀T)


市庁舎の正面より。花と彫刻、建物全てが美しい…いや〜…どこを撮っても絵になる…!
お?どうやら中に入れるみたいです。


階段を登っていくと屋根裏部屋みたいなところに出ました。

更に進むと展望塔に登れるみたいですが、ここが狭いのなんのって(汗)
大人一人通るのがやっとの狭さと梯子を上っているかのような階段…
すれ違う時はどちらかが広いところまで戻らなくちゃなりません。バッグを背負いながらでは引っかかってしまうほどキツイです(>_<)

…体が大きい人や、ちょっとメタボ気味な人は登れないんじゃ……


一番上まで行くと、お金を払わなくちゃいけませんが展望台に登れます。展望台に出ると大きな鐘が。
ただ展望台といっても恐ろしく狭く、すれ違うことすら出来ません。あと俺みたいな高所恐怖症の人には厳しいです(^^;


展望台からはローテンブルクの街が一望できます!
本当に素晴らしい景色で…本当に別世界のようです…
街を囲む城壁も見渡せます。ちなみに城壁は歩くことも出来ます。ぐるっと街を一周すれば良い運動になりますよ(笑)


再びマルクト広場におりると何か演奏しているお方たちが☆
朝一、店も閉まっていてほとんど誰も起きてない時間から街を放浪していましたが、もう3時間以上経っています。
人も増えて、街に活気が出てきました。


途中で名物?のお菓子のようなものを勧められ購入。何か良くわからんしボロボロこぼれて汚れたり、すごい大きさだったけど美味かった!!


しばらくぶらついていると再び先ほどの場所へ。この街で一番気に入った場所です。
時計を見るとそろそろお昼のようですな。


ってことで、本場のソーセージを食してみる!
う、うめぇえええええええええええええええ!!!!!これが本物か!これがドイツの力なのか!?(謎)
ボリューム、味、日本のソーセージとは何か一味違う!しかもお手ごろ価格!!
今までの旅でボッタクられたり物価が高かったから何か感動で涙が…(オイ)


街の裏側へと出てみると、魅力的な景色が広がっていた。
ということでブラリと散策してみることにした。


しばらく歩くとタウバー川が流れる橋に到着。流れる川の音…まるで止まった様な時間…そして沈黙…そこから見る景色の何と美しいことか…
ローテンブルクの街も上の方に見える。
ここに来るまで誰ともすれ違わなかったが、あまり人が来る様な場所ではないみたいだ。こんなに綺麗な景色なのにもったいない…
こんな景色を自分で見つけて、一人でじっくり味わうことが出来る……ツアーじゃ味わえない一人旅ならではの贅沢かもしれない…


再び街に戻ってきた。左に見えるのは聖ヤコブ教会。
工事中だったが中に入ることが出来ました。教会なのに金とるのかと突っ込みたくなるが入場料がとられます。
とはいっても大した額ではないので寄付と思って入ればどうということは………ある(マテ)

と冗談はさておき、中の写真は載せませんが、本当に神聖な雰囲気で静かに瞑想できました。


こういった街の裏通りも自由気ままに散策する。所々道に迷うがそれはそれで面白い。


と、書き出すとキリがないのでここら辺で終わらせたいと思いますが
中世の街そのままで、本当に別世界でした。もしドイツにまた来ることがあれば、もう一度訪れたい街ですね。


そしてその日の晩飯☆また昼間のお店で買いました(笑)


次の日、また何度も電車を乗り換え、再びフランクフルトへ。
ちょっとトラブルがあり複雑な気持ちですが、素晴らしいところは素晴らしいですし、せっかくなので少し紹介しておきます〜!


カイザー通りを進むと、そこにはゲーテ像が。
ドイツの経済の中心地だけあって、ローテンブルクとは違い、とても近代的な街並み。


ゲーテハウスと呼ばれるゲーテの生家がある街でもある。どうでもいいが実家の近くにゲーテの記念館があるのですが…


まさか近所の記念館より先に本当の生家に行くことになるとは夢にも思わなかった…。

中は写真を載せるのもまずいだろうし、ここもカットしますが、床の軋みといい家具といい本といい…
本当にここにゲーテが住んでいたんだなぁ……。もし興味がある人は是非行ってみて下さい。


ローテンブルクに比べて都市的なのは間違いないのですが、別に高層ビルばかりあるわけじゃなくて新旧入り混じったような感じなところも。


ここはレーマー広場。こんな感じで中世の建物がある場所も。


少し歩けばそこには大聖堂が。中には入れない時間帯だったみたいですが、何故か入れました(謎)
中は本当に大聖堂という感じです。修道女さんもいました。例の如く中の写真はカットの方針で(^^;


晴れたマイン川沿いで一休み。川沿いは憩いの場…走っている人、ペットの散歩をしている人
公園やベンチもあり、親子やカップルなど老若男女問わず様々な人と出会うことが出来ます。
どうでもいいがベンチからジャンプして写真撮影をしてた大学生くらいの女の子二人組がいたんですが
うまく写真が撮れなかったみたいで、何度もジャンプしてたのですが…
タイミング悪く?俺と目が合ってしまい滅茶苦茶恥ずかしそうな仕草をして顔を真っ赤にしながら去って行ったのが…なんというか凄い微笑ましかった(笑)


そして三度フランクフルト駅へ。
フランクフルトの紹介はかなりカット&駆け足でしたが、ローテンブルクとは違った魅力がある街でした。
おそらくドイツにまた来ることがあるとすればローテンブルク中心になるとは思いますが、時間があったらまたゆっくりこの街を散策するのもいいかもしれません。


そんなフランクフルト駅を……そしてドイツを発つ時が来ました。
トラブルもあったけど、それ以上に素晴らしい思い出が沢山できたドイツ…
特にローテンブルクの街は心底惚れてしまい、今でも何度も夢に出てきます。

相変わらず言葉が通じず、ほとんどジェスチャーで乗り切りましたが、イタリアに比べて英語が通じるのは助かりました。
だが次の放浪先は果たして英語が通じるのか…そしてどんな出会い、どんなトラブルが起きるのか……

そんな期待と不安を抱きながら再び電車の旅が始まるのでした…


スイス、ドイツとトラブルが少ししか起きなかったせいか…現在かなり無謀なことをしているという感覚が麻痺しかけていて
この先、再びイタリア並のピンチに陥るとは考えてもいませんでした………




どうでもいいが最後に素晴らしい出会いがありましたよ。
フランクフルト駅の自販機でキットカット買ったんです。
何か日本でも良くあるパンとか売ってる自販機です。くるくる回転しながら商品を押し出すタイプの自販機です。
ボタンを押したらくるくる回転しながら商品が押し出され…商品が落ちて……

こねぇえええ!!!!!!!!!!

後一ミリで落ちるんですよ!?そこで回転が停止したんですよ!?
何ですかこの凄まじい倦怠感というか切なさは!!(つдT)

ギリギリで旅している俺にとってキットカットひとつでも致命傷になるんですよ!ちょっとわかってるんですか自販機!!

とりあえずかるく叩いてみるもビクともしない。駅員に声をかけるも運が悪く英語すら通じネェ!!
仕方ないのでまた軽くタックルするも落ちてこないキットカット。気付いたら周りの人が俺に注目しだしてるじゃないですかッ!
チクショウ、まさかキットカットひとつでここまで苦しむことになるとは思いもしなかった…!!
そんな時、ガタイの良い掃除のおじさんが前を通る。直感的にこの人はパワータイプと悟り、ジェスチャーを交えて助けを求めると…
おっさん何も言わずに自販機に突っ込んだぁあああ!!!!!!

自販機が一体何度傾いたのだろうか?その衝撃で俺のキットカットが見事に落下!
おっさんハンパない笑顔でその場を去る………

アンタ…男だよ……まさかドイツに来て…最後の最後で掃除のおじさんに惚れるとは思いもしなかったよ…!
おっさん…俺、もしもう一度フランクフルトに来て、おっさんに再び会うことがあれば必ずソーセージを奢るぜ…!!!

ただ……あのタックルで自販機が壊れてないだろうか?…も、もし壊れていても大丈夫だよね?だって駅のスタッフなんだもの……多分…(=ω=;




:2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編4・スイス〜ドイツ
(インターラーケン〜フランクフルト〜ヴュルツブルク〜シュタインナッハ〜ローテンブルク)


海外放浪編5へ続く