2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編2 イタリア・ローマ〜ヴェネツィア (テルミニ駅〜ヴェネツィアサンタルチア駅)

初っ端からトラブル続きだったが、なんとか生き延びてローマ・テルミニ駅に到着
…するも、電車の乗り方が今ひとつわからない…orz
駅に入ったら改札も何も無く、直行でホームに進める。そのまま電車に乗ろうと思えば無賃乗車も可能だが
車内検札の時に乗車券を持ってないと凄い罰金を払わないといけないらしい。
日本と違って精算システムがないので、最初から目的地の乗車券を持ってないとアウト。
とりあえず駅員にジェスチャーと名詞のみで色々尋ねる。相変わらず言葉が通じないが名詞のほうは通じたらしく
何とかどの電車にのればいいのかを理解。そして乗り方は周りの人たちを暫く観察して見よう見真似で乗車。
イタリアの場合、乗車前に刻印機と呼ばれる機会で日付と時間を乗車券に自分で刻印しないとダメなのね。
日本に帰ってきてから分かったことも多く、今思うと色々と危なかったな…マジで…(;゜д゜)


電車に乗って半日、次の放浪場所が見えてきた。
どうでもいいが車内検札のときに色々と駅員が俺に喋っていたが何を言ってるかさっぱりだった…
とりあえず何とか検札OKだったのは良かったが、乗車券の使い方にミスとかあって罰金でも払わされるかと思ってビビりましたよ…
例え外人(向こうから見て)だろうが、ただの観光客だろうが乗車方法ミスっても「知りませんでした」「わかりませんでした」は通じないらしいので…。
今更ながら言葉の壁って本当にデカいと感じますよ…


そして降り立った駅はヴェネツィアサンタルチア駅!
ということは次の放浪の地は……



水の都、ヴェネツィア!!
英語で言うところのベニスです。
同じイタリアでも全くローマとは違う空気……
到着した瞬間、その美しい景色に暫く見とれていました……


んで、到着したは良いのですが地図も無ければガイドブックもあるわけじゃない。どこにどうやって行けばいいのかなんてさっぱりだ。
ってなわけで考えても仕方ないのでとりあえず町を散策することにした。


当てもなく街をぶらついてみると、まず車が一台も無いことに驚く…というか大きな通りはこの写真のとことほんの一部くらいで
他は細い道や階段、水路を跨ぐ橋ばかりで車が通ることが不可能な作りになっている。
そのおかげか車の騒音など一切無く、街の賑わいと水の音だけが聞こえる…
ローマにいた頃の雰囲気とはまるで別の穏やかな時が流れる…


街の至る所に美しい建造物、景色があり…


街を歩いているだけでも時間が経つのを忘れてしまう…


どこを歩いていても飽きることがないが、あまりに複雑な作りのため街は迷路のようになっている。
地理を頭に叩き込むか地図でもないとかなりの確立で迷う。実際に村上は初日だけでも2時間迷った。(汗)二日目は3時間(略)


こういうヨーロッパ的な建物が好きなのか、建物ひとつ見るたびに魅入ってしまう……
水路はどれも似たようなものなので建造物ばかり写真に撮っているけど、実際は海の香りが漂い、水路沿いを歩いたり渡ったりと
とにかくまわりは水、水、水と本当に美しい風景だ。あまりにも当たり前の景色だったため写真に収め忘れたのは今思えばもったいなかった…


彷徨っているのも一興だが、ローマの時みたいに大ピンチは出来る限り避けたいので早めに宿を探す。
何とか宿を見つけ、チェックインするも……宿泊代の高さに目玉が吹っ飛びそうになった…
野宿も考えたがローマでトラウマが出来た直後なのもあり今回は奮発してでも泊まりたかった。
ヴェネツィア本島内のホテルはどこも高いとは噂で聞いていたが…朝食にパンだけでこの価格は俺にはとっても厳しいものでした(==;
とはいえ、泊まるだけで3万〜6万以上なんてホテルがザラなんで1万5000円くらいで泊まれるホテルを見つけるのが精一杯。
後で分かったことですが、日本でネット予約的なことしてればシングルで一万切る部屋もあったらしい……
行き当たりばったり過ぎるのもどうかと反省する面もあるが、逆にそれが何か後で良い思い出になるんですよね(^^


その後も色々あったんですが、紹介するとキリがないので割愛します。
早朝のヴェネツィアを放浪しはじめるも、朝早いためかどこも閉まっている…


人があまりいない霧に包まれた街を歩く…街自体の美しさもあり…本当に幻想的だ…
相変わらず街で迷い続け1時間半……


リアルト橋に到着!!

写真はリアルト橋からの景色なんですが、ここで思わず叫んでしまいました!
実は昔どこかでたまたま見かけたヴェネツィアの景色の写真がありまして、それが本当に気に入ってたんですが
その写真と全く同じアングルなんですよ!!まさかリアルト橋からの景色だったとは!!!
適当に放浪してる中、偶然出会ったその奇跡と感動で…何時間もずっとここにいました(^^;


川沿いを歩いてみると、無数のゴンドラとボートが……本当にヴェネツィアに来たんだなぁ…と一人感慨にふけてました。


もちろん、ちゃんとリアルト橋も撮影☆ボート前の二人が何故かこっちをじろじろ見てるのが気になる…(汗)


しばらく歩いていると、広場の方から凄まじい音が………何かでっかいスピーカーから激しい音を出しているお兄さん達が…
何かのイベントかな?ヴェネツィアにはこういうのは合わないなぁ…と思ってたら、後で凄まじい現場に出会うことに……


更に彷徨い歩いていると市場に到着!何かこういう活気のある空気っていいなぁ〜!
少しでも雰囲気を伝えたいということで、ここで実験的に動画を載せてみます。

再生ボタンを押して再生してください〜!(読み込みに少し時間がかかるかもしれません。)


うまく見れない人や保存して後で見る人のためにファイルとして置いておきます。右クリック・対象をファイルに保存・などでダウンロードしてください。
上の動画のファイルです。WMV形式:2.66MB


市場をあとにして、さっきの場所に戻ってきたら…後ろから警察の集団が!?
なんと、さっきのスピーカーから激しい音を出していたグループと衝突!こんな現場を生で見ることは中々出来ませんよ!!


当たり前って言えば当たり前だけど、通行人みんな釘付け☆
…って、どう考えてもヴェネツィア的イベントじゃないと思ったけど…やっぱり無許可で爆音鳴らしてたのね…(=ω=;)


再びリアルト橋の上へ。少し明るくなってきて、また違った美しさが……


そしてまた街を放浪していると………



サン・マルコ大聖堂に到着!

ここまで来たら中に入らなくちゃもったいない!!!てなわけで早速中に入ろうとすると…思いっきり追い出される(つдT)

中に入るためにはバッグなどを持ち込んじゃいけないらしい…
バックパッカーにとってバッグは命!どこかに預けて万が一盗難にあったり紛失したりしたら全てが終わり。
ぶっちゃけホテルですら信用がならないということもあり、泣く泣く諦めることに……



その代わり、サン・マルコ広場には人が沢山いるので、人の良さそうなおじいさんに記念写真を頼むことに☆
これだけ人がいれば英語が通じる人もいると思ったが…運が悪かったのかまたもや言葉が通じずジェスチャーで…
いつになったら英語が通じる人に会えるのやら…(TωT)


塔に登るにも結構なお金がかかるので、今後の旅のことを考えるとあまりお金は使えない……
というか高所恐怖症なのでどちらにしても登れない…orz


サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が向こうに見える。島になっているが水上バスを使えば上陸することができる。
とはいえ、限界ギリギリの旅をしている自分には水上バスを使う余裕が……観光ではなく放浪が目的だから仕方ないけど残念です…


夕方のサン・マルコ広場付近。
風景のあまりの美しさに、また暫く見とれていた………


海の方に行けばゴンドラが浮かぶ……

ヴェネツィア最後の日……、大聖堂を我慢して、塔を我慢して、食事を我慢して…
そして、この美しい風景に溶け込むゴンドラまで我慢してヴェネツィアを発たねばならないのか…
そう考え、悩んだ…本当に悩んだ……。もしかしたらもう二度とこういうことは出来ないかもしれない…もう二度とここに来れないかもしれない…
限界まで悩んだ結果…………




ゴンドラに乗ったぜコンチクショウ!!
しかも、操舵の兄さんだけじゃなく音楽奏者と歌手付きの超特別版だコラァ!!!代金はホテル一泊分に匹敵するぜ!HAHAHAHAHA!!!!


旅を始めてから一番の出費だぜ!!だが様々な歌を歌いながらヴェネツィアの水路を駆け抜ける…!一曲歌い終わるたびに橋の上から拍手喝采が沸き起こる!
何を歌っているのかはイタリア語だから分からなかったけど、とにかく感動したさ!ちなみにサンタルチアだけはわかったぜ!!(笑)

最後の最後でとんでもない出費だったけど……一生の思い出が出来ました…!




翌日、一番の電車に乗るため朝食を食べずチェックアウト…しようと思ったら色々トラブルで時間がかかる…またもや言葉の壁が…宿の人が何言ってるかわからん…orz

かなり遅れたがヴェネツィアサンタルチア駅を出発し、写真のヴェネツィアメストレ駅へ。

電光掲示板を見ても何が書いてるのかさっぱり分からないので、駅員にジェスチャーと伝えたいことがわかるような名詞で尋ねる。
また名詞だけは理解してもらえたようで、何とか乗るホームだけは教えてもらえた。



最初はイタリアあたりをじっくりと放浪しようと考えてたのですが……もう気の向くままに進むことにしました…
ローマ、ヴェネツィアと様々なトラブルがありました…この先、平穏無事に終わるのか…それともまたトラブルに巻き込まれるのか…
色々と思いをめぐらせながら再び電車に乗るのでした……


そして、イタリアを出国し………次の国へと………!


長い旅はまだまだ続きます……




どうでもいいですが、ヴェネツィアで洗濯したジーンズが三日干しても乾かなかったのは困った…
流石は水の都!湿度がハンパネェ!!おかげでこの時点でジーンズが一本使い物にならなくなりました…(つωT)



:2009年10月:村上育範一人旅・海外放浪編2・イタリア・ローマ〜ヴェネツィア
(テルミニ駅〜ヴェネツィアサンタルチア駅)


海外放浪編3へ続く