2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編6 フランスパリ〜フランス西海岸 (パリ〜ボーモン村〜モンサンミッシェル〜ヴェルサイユ宮殿〜シャルルドゴール空港)

新たなトラウマが出来たけど、それ以上に美しい街並みに感動した花の都パリからバスに揺られること…どのくらい経ったのだろうか?
そんなの考えている余裕はない!なぜなら睡眠不足と体力の限界もあり見事に車酔いに陥ったからな!HAHAHA!……orz

今度の目的地への行き方がイマイチ分からない。聞いたところ現地のツアーバスみたいなので目的地まではとりあえず行けるっぽいのでそれで行くことにしたのですが…
が、ここもカットしまくりますが色々と微妙……
とりあえず誰かとの会話も全然なく、扱いも所詮一人旅のバックパッカー。
時期の問題もあったのでしょうが結論として申し込まないほうが良かったな。

結局全て一人で勝手に行動。

電車の方がはるかに安くて速くて自由度も高いし…こっちの方が良かったんですが、確実性をとった結果がこれです…仕方ないね(つωT)
でも交通費としては恐ろしい金額がかかりましたが、バスの時間と乗る場所が正確に分かることだけは助かったのでそれはそれで良かったのかも…

そんなバスに揺られて暫くすると


ノルマンディー地方のボーモン村に到着。

木組みの家がとても美しいです。あまり人は出歩いていなくて、ほんの数人としかすれ違いませんでした。


村をぶらついていると高台の方に一体の像が。
名前を見ると…ラプラスと書いてありますが…もしかしてあの数学者ラプラスか!?
数学やってる人ならもちろん、やってなくても有名なあのラプラスですよ!
ぬぉおおおおおおおお!!ここの生まれだったのかぁあああ!!!
近くに生家(?)もあり、予想外の出会いにかなり興奮しました!!

それにしてもラプラス像の所はもちろん、どこも手入れがされていて…本当に美しい村です……
この像の奥の高台からみるノルマンディー地方の景色もとても美しいです。


少しはなれたところに教会を発見。
今まで色んなところで見てきた教会と違って、本当に小さな村の教会って感じがしますが
それにしても素晴らしい建造美です…。


教会の中に入りましたが……誰もいませんでした。
しばらく教会の中で瞑想というか心を落ち着かせていました。 ステンドグラスがとても美しいです……


村の中にあった小さなパン屋さん(?)みたいなところでパンを買いました。
こんな景色を見ながら食べ歩き…高級料理店とかで食べるよりも遙かに贅沢なことをしてるのかもしれない…

思う存分ぶらついたので、そろそろ次の目的地へと……いやぁ…パリとは違って…どこか懐かしい素朴な村でした…。


再びバスに揺られしばらくすると………



彼方に「アレ」が見えてきました…!!そう!かの有名な海に浮かぶ小島に作られたあの修道院!!


世界遺産
モンサンミッシェル到着!!!


まさかここに実際に来れる日がこようとは…!!!まるで夢でも見ているかのようですよ!!
あ、そうか…俺もう…フランス初日で天に召されてたんだな…きっと☆(マテ)


もちろん記念撮影もしましたぜ!100枚くらい現像したいくらいですよ!(暴走)

さぁ……それじゃあ早速モンサンミッシェルに突入しましょうか!!



入り口にはいきなり大砲が!?イギリスとの戦争の時に使われていたもの(イギリス軍が捨てていった)らしいです。


大砲の先には王の門と呼ばれる跳ね橋があります。これ今でも上がるんでしょうか?
左側のお店は凄い有名なお店なんですが…入るにも予算的に無理なのは目に見えている…orz



修道院に行くまでの大通り。大通りといっても結構狭いです。
様々な店、人々が犇めき合っています。活気があって何度も通ってしまうくらい気に入った通りです。


見上げるとそこには修道院が見える。修道院の一番上にちょこっと見える金色の像は大天使ミカエルです。


この修道院に行くまでの道や、周辺にも見所がたくさんあり、写真も一杯あるのですが
全部載せるととんでもない枚数になるので割愛させていただきます。本当は全部紹介したいところなんですが…(汗)



ということで早速修道院へと。
素晴らしすぎる建造美です…完全に中世にタイムスリップ状態。これぞまさに城!!!
ドイツにいた時と同じような感覚に陥りますぜ…!!歩いているだけでテンション上がってきたぁああああああー!!



西のテラス(だったか?)からの景色。……日本を出発して何日経ったのだろう……こんなところまで来たのか…未だ信じられない…



内部で一番気に入ってる回廊と庭園。ただただ美しい……



再び見上げると、さっきは遠くからしか見えなかったミカエル像がかなり近くに見えます。


カメラのズーム機能フルパワー!!!自分でもここまで近寄れるとは思っていなかった(笑)


内部の歯車。中に人が乗って回転させて何か物を運ぶ…ような話を聞いた覚えがあるんですがうろ覚えです(汗)
昔はこれを実際に使っていたんだなぁ…



多分尖塔の先にあったミカエル像のレプリカです。
モンサンミッシェル(「聖ミカエルの山」という意味らしい)と呼ばれるだけあってミカエルさんが称えられているのがわかります。



写真は沢山撮ったのですが、かなりカットさせていただきます〜
枚数が多いで紹介するのも大変というのもありますが、そこら辺は実際に行ってからのお楽しみということで☆

そんなモンサンミッシェルで個人的に好きな場所はこういった景色。
歴史や建造美を感じられるというか…「これぞ城!」ってのを感じられるというか…色々と思いを馳せる事が出来るんですよね…



モンサンミッシェルで一番思い出に残ったのは子供達と触れ合うことが出来たこと。
くさい台詞を吐くようですが、子供の笑顔って本当に素晴らしいなと思いました。
今回旅してきて一番心のそこから幸せを感じることが出来た瞬間でした。



前回のパリに続き、ここにもジャンヌダルクの像が。
フランスでは英雄なんですね…個人的に思い入れがあるとはいえ何か嬉しいです。



降りてきて砂浜へ。またもやタイミングよくシャッターの前にナマモノがぁああああ!!!
変なところだけ奇跡的な写真が撮れますな(^^;



もっと居たかったモンサンミッシェルですがそろそろバスの時間です。
別にシカトして次の日違うバス&電車に乗ってもいいのですが…そろそろ帰国のことも考えないといけない&財布もヤバイので
残念ですがここらへんでモンサンミッシェルとはさよならをすることに…

本当に素晴らしい時間を過ごせました。またいつか…来れたらいいな……



再びパリに戻ってきました。夜のエッフェル塔も美しい…
帰り、ダイアナ妃が事故死した現場を通りました。初めて生の現場を見ましたが……胸が苦しくなりますね…



そろそろ日本に帰らないといけないということで、トラウマもありますが…もう二度とこれないかもしれないし
目に焼き付けておこうと夜のパリの街をぶらつきました。
同じオペラ座でも夜に見るとここまで美しいのか…!!!



思い入れのあるサントトリニテ教会。
フランス初日の真夜中、この教会にたどり着いた時は本当にホッとしました…


そして再び屋根裏部屋にて仮眠をし…迎える朝………

財布の中を見る。ユーロもそろそろ限界。マジで帰国の準備に入らないとヤバイ…かも……


ということで帰りの準備やら手続き確認その他もろもろをして…
飛行機の時間ギリギリ限界までフランスをエンジョイしようと…



世界遺産ヴェルサイユ宮殿にやって来ました。

危うく忘れるところでした…!せっかくフランスに来たのにここに来ないのはもったいない…!!

パリ中心部からも近いし、そんなにお金もかからないし最後の思い出作りには相応しい場所でしょう!


内部には様々な絵画、貴重なもの他沢山ありましたが、紹介するにもモンサンミッシェル並の枚数ですし…こちらもカットさせていただきます。
やっぱり本とかで見るよりも生で見たほうが何倍も素晴らしかったです…!!



特に鏡の間は予想通りハンパない人の数、そして超豪華な雰囲気でした。



宮殿内で気持ち良さそうに寝ている外人の皆さん☆(だからこの時は俺が外人だから)



内部だけでなく、もちろん庭にも行ってきました!!



手入れが行き届いた庭…こんなところで弁当とか食べたら美味いんだろうなぁ……



あまりにも広いので、ほんの一部しか見れませんでしたが本当に美しい庭園でした!
出来ることなら何時間も居たいですし、端っこまで散策してみたいところでしたが…
実はこの日の夜に飛行機をとってしまったので…早めに切り上げることに…
時間に余裕を持って行動しないと乗れないかもしれませんし…もしこれ逃したら全て終わりですからね(汗)



再びパリ中心部へ戻り、せっかくですのでルーヴル美術館にも行ってきました。
とはいえ、滞在時間わずか一時間!!(ヲイ)

本当は時間的余裕なんてあまりなかったのですが、どうしても気になってしまいまして(汗)

とにかく見たいものだけにターゲットを絞り超早歩きで捜索開始!!


ミロのヴィーナス!モナ・リザ!本物だぁあああああ!!!!

そしてドミニク・アングルの「シャルル7世の戴冠式におけるジャンヌ・ダルク」も見ることが出来たし
何よりドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が再び見ることが出来て…泣いた!!
実は昔、上野にこれが来たのですよ!その時これを見て美術、絵画に魅力を感じるようになったのです。

まさか再び…しかも本場で見れるとは……最高です!!!


そしてそんなドラクロワを見て上野を思い出し、いきなりホームシックというか一気に日本に帰りたくなりました(;=ω=)


まだ100分の1も見てませんが、時間的にやばくなってきたのでルーヴル美術館からパリ北駅へ。


が、パリ北駅への行き方が分からない!!そりゃそうだ!まだここら辺の地理が完璧に頭に入ったわけじゃない!
ちょっと一本道を間違えようものなら、時間に追われているのもあって焦りまくって完全に迷いますがな!!!

とりあえず片っ端から人とっ捕まえて駅名だけ連呼して方向を確認する。
タクシーとか使えば一発だったが、イタリアでのゴンドラとか思いっきり金を使ってしまったツケがここで来た!
空港までの電車代とかわからないので、もう一円も使えない!それくらい財布の中ピンチなんです!!
とにかく5人くらいに道を聞いて、予定時間より30分遅れて駅に到着!

…が、ここで新たな問題が…

空港への行き方が分からない!

ヒャッホーーーイ!!!もう超大パニックだぜ!!!超必死の形相で駅員に話しかけるも何言ってるかわからねぇええ!!
ここに来て行き当たりばったりの欠点が浮き彫りになってきたぜぃ!一歩間違えば全てがアウトってなぁあああ!!(マジで混乱してた)
英語が喋れる駅員さんに話を聞き、何とかホームの場所を確認&切符をゲット。

そして何とか………



シャルルドゴール空港に到着!

これで日本に帰れる……と思ったらここからが大変だった…!

まず受け付け。どこに行けばいいのか分からない。
空港の人に話してもフランス語を話していて良くわからん。英語が喋れる人連れてきたけど流暢過ぎてさっぱり分からん。
頼む、小学生〜中学生レベルの英語で簡単に教えてくれぃ……orz

結局言ってる事の8割が理解できなかったが、とりあえず受け付けの場所はあってるらしい。
だけど何を言っているかほとんど分からないため手続きが取れない。

困って空港内を右往左往していると一人の女の子が声をかけてきた。
顔を見ると……日本人?どうでもいいが結構可愛(略)
しかし言ってる言葉がさっぱりわからない……ハッハッハ、ここはフランスだからってフランス語で話す必要はないんだよ?
普通に日本語で話していいんだよ…………ってこれフランス語じゃねぇよ、中国語だ

すぐにお互い言葉を英語に直して、ようやく意思疎通ができるように。
どうやら俺が日本人を探しているように、向こうも中国人を探していたらしい。
向こうは中国語、英語、フランス語を完璧にマスターしているとのこと。俺よりも全然若いのに凄いなこの子…
医者を目指して何年も前からこっちに留学していたらしい。そりゃフランス語もマスターするわ……本当に凄…
って、フランス語をマスターだとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
だったらもしかして助けてもらえるんじゃネェか!?ということで今の状況を話したら…
フランス語で俺の変わりに手続きしてくれたぁああああああああ!!!!…嗚呼…女神降臨やで……(つ∀T)

その後彼女と別れましたが何とか飛行機に乗ることが出来ました。これで日本に帰れる……と思ったらまだトラブルは続く…orz

飛行機が飛び立つ直前に隣のゴツイ外人が俺に席を移動しろとほざきだした。
どうやら少し離れた席に彼の友達がいるから、そいつと席を替わってくれないかとのことらしい。
はっきり言ってめちゃ迷惑。席も良い位置だし、しかも超偶然かなんだかわからんがすぐ近くにさっきの女の子が座っていたし。
だけど外人の押しがハンパネェ。どうやら日本のマンガのファンらしくNAR○TO!とかKAMEH○MEHA!とか叫びだすし。
わけがわからないうちに席を交換することに……そして悪夢が始まる……

乗務員には席が勝手に替わったことでかなり迷惑がかかり…
席を交換して隣に座っていたのはメタボなおっさんだった…、しかも臭いし人の迷惑も考えない行動ばっかりするし
何より鼾が五月蝿すぎて一分も寝ることが出来なかった…orz orz orz

一睡もできないまま中国付近に…時計を見ると到着予定時間を30分以上遅れてる(マテや!)
このままだと中国に到着して、日本への便に乗り換えるまでの時間が15分以下に!!!

これ逃すと日本に帰れネェぞ!?

そんなこんなで中国に到着!残り時間13分!!まだ飛行機の扉は開かない!!
もう一分一秒ミスれないので、さっきの女の子と迷惑千万なガチムチ外人に別れを告げ
全乗客に頼み込んで一番先頭にさせてもらう(今考えればかなり強引だが、それだけ追い詰められていた)
扉が開くと同時に全力ダッシュ!!!!残り時間10分!!!
入国審査だか何だかよくわからんもの&乗り継ぎ受け付けを終わらせる!残り5分!!!
荷物検査とか恐ろしいスピードで終わらせるため金属類全部外しながら検査ゲートへ走る!!!
必死の形相で空港職員に訴えかけ、超スピードで通らせてもらった!ズボンのベルト、チャック開けっ放し、バッグのチャックも開けっ放し
限界を超えた速度で走り続けてるためか苦しくて涙が出てくる残り3分!!

その時、車(?)に乗った職員が「こっちに乗れ!!(英語で)」と話しかけてきた!
もう何も考えられない俺は言われるがままに乗せてもらい行き先を告げる!
目的のゲートまで運んでもらう途中…「アンタ金(元)は持ってるのか?(英語で)」といわれた。
中国の通貨は全く持っておらず財布の中にはユーロしかないことを告げると…

車を止めやがった

どうやらこれは金を払わないと乗せない車らしい。テメェ、そんなら乗れって言うんじゃネェよ!!
有り金全部渡せば連れて行ってくれるような(最悪だ)雰囲気だったので全部渡した(後で調べたら現地の代金の10倍以上ボッタくられた)
とりあえず何とかゲートに到着………残り………一分前(マジで)


なんとか飛行機に乗り……ようやく日本に帰国………




最後の最後までトラブル続きだった長い旅もようやく終わりを告げました…

行き当たりばったりの旅、通じない言葉、命の危機、文化、人……

かけがえの無い体験をし、人生観が変わり自分というものを見つめなおすことができました。
今回の旅は一生忘れられない、大切な思い出になりました…

生きて帰れたから言える事ですが、無謀だけど限界の旅を己一人だけでやったからこそわかったことがあります。
これは口で言っても表面的なことしか伝わりません。同じような事をやった人、同等の何かを経験した人たちにしか真の意味で理解は出来ないと思います。
それが一つでも二つでもわかっただけでこの旅にはかけがえのない価値がありました。
やる人はまずいないと思いますが絶対にオススメはしません。やるなら全て自己責任です。死んでも知りません。

やってから気付いたことですが、もし途中で死んだ場合に残された人や関係者に与える影響はどうなのか?
自分が何をやっているのか、何を目的としているのか、色々と考え本当に「覚悟」を決めてから行動すべきです。

何にしても多くの事を考えさせられた旅でした。次は普通に遊びで行ってみたいものです☆




ちなみに日本到着時の全財産が
800円だったのは心底ゾッとした…






:2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編6・フランスパリ〜フランス西海岸
(パリ〜ボーモン村〜モンサンミッシェル〜ヴェルサイユ宮殿〜シャルルドゴール空港)


今思うと割愛だ何だとか言って結構カットしてきたし、もっと旅の雰囲気を伝えたかったな…………