2009年10月・村上育範一人旅・海外放浪編1 日本〜中国〜イタリア (成田空港〜北京首都国際空港〜フィウミチーノ空港〜ローマ市内〜バチカン〜テルミニ駅)

きっかけはある人の一言だった…。いや、正確には以前から考えてはいた…そして気付いていたのかもしれない…だがそれに気付かせてくれたのはその一言だった。
そして何日も何日も自問自答する日々を過ごし……自分探しの旅…というわけじゃないが、自分に足りない何かを求めて旅立つのであった……

と、一部の人しか分からない謎の前置きはさておき、金が尽きるまでの行き当たりばったりな世界を放浪の旅をしてきました。

初海外で期待と不安に包まれながら初めての成田空港国際線乗り場に到着。
今思えば初めての海外でこんな無謀なことをしてよく生きて帰ってこれたと思いますよ本当……(==;
まぁ、おかげで沢山のことを得る事が出来たのと……多くの人に支えられていた事に気付けました。

とまぁ、ここら辺の話はまた今度にして、ここからまずは「中国」へと飛びます。


日本を出発して四時間弱、北京首都国際空港に到着しました。

初めての外国の地。右も左も分からない。アナウンスも何言ってるか分からない。
とりあえず中学レベルの英語でそこら辺歩いている人に色々と聞くが、通じているのか通じていないのか向こうが「中国語」で返してきた。
冗談抜きに中学レベルの英語以外外国語は全くといっていいほど分からないので何を言ってるかさっぱりだ。

だが出発直前にイベントでお会いしたある人が電子辞書を貸してくれたのである。本当にありがたいことで、アメリカやらイギリスやらに行っていたならかなり助かりました!

中国語の変換が出来ない……orz

いや、正確には良く使われる言葉的なものは表記されるが…現状打破に使える構文が残念なことになかったのだ。
少しでも中国語が分かれば例文の名詞箇所等入れ替えてうまく話せるのだろうが…本当に全くといっていいほど中国語は分からないのでどうにもならない…
こうなったらとにかく英語が通じる人を探すしかない。きっと空港の人間なら英語は通じる!そう信じて空港を彷徨うこと10分。
何故か警察(?)に捕まる。(オイ)

意味が分からなかったんでとにかくアイムジャパニーズ!アイキャンノットスピークイングリッシュ!(マテ)と中学以下の英語もどきを言いまくってたら気付いたら解放されていた。
何だったのか意味が分からない…(;=д=)

とにかくまずは入国審査なんだが、飛行機の中でなんかよくわからん紙を渡されたのだが解読不能(初っ端からもうダメだ俺)
てなわけで途中の検問っぽいところで捕まる。中国語も、向こうの人が話す英語も高度すぎて理解できないため
とりあえずパスポートを渡してあとは全て向こうに任せる。ジェスチャーのみで会話する(会話じゃねぇ)こと10分。何とか検問突破。

その後入国審査に進むのだが、どこへ行けばいいか分からんのでそこら辺の人に聞く。また中国語なので(略)
空港内を汗だくになりながら走っているとようやくそれっぽいところにたどり着く。何かパスポートにハンコを捺されて先に進むことに成功。
と思ったら今度は金属探知機で3回ひっかかる。
原因は防犯のための自転車用ワイヤーチェーン、パスポートカバー、ベルトだった。
そこを何とか乗り切ったと思ったら今度は手荷物がセンサーにひっかかる。原因はおそらくワイヤーチェーンが何本も入っていたことだろうと思われる。
バッグの中を見せてここも何とか入国成功。入国するまでに1時間半かかるとは思わなかった…(=ω=;)


中国でも色々とあったのだがそこら辺は写真にも撮ってないし動画も撮ってないので割愛することにします。
さて次の目的地は………ヨーロッパだ!!!!

そして尚且つ英語が殆ど通じない国………イタリア、ローマへ!!


もちろんイタリア語なんて全く喋れないぜ!!もう先行き不安だらけだ!!!…って、何故こんな国をチョイスしたかというと……まぁこれも色々あるのですよ……(汗)

それにしても中国でこんなにトラブルで苦戦をするとは思わなかった……こりゃ帰りも大変なことになりそうだ……
実は飛行機代を限界まで抑えるためにエアチャイナで中国経由で帰ろうと考えていたのですが…
この不安が見事(?)的中し、行きのトラブルとは比べ物にならない大変な事になるのですが……それはまた後ほど……


飛行機に乗ること12時間弱、何とか無事にイタリアのフィウミチーノ空港に到着しました。
飛行機の中で隣に座った中国人のおじさんと仲良くなりメールアドレスまでもらいました。片言過ぎる英語で何とかコミニュケーションをとれたのが良かったです!
そこら辺のことも載せたいのですが、全部載せるととんでもない量になるので残念ですがここもカットさせていただきます(^^;


さて、それはさておきフィウミチーノ空港に着いてからが本当に大変でした…。この日は写真を撮る余裕なんてマジでありませんでした。

イタリア語がさっぱりわからないためどこに行けばいいのか分からない。バッグの受け取りもわからない。
イタリアの人に聞いても何言ってるかわからない。本当にパニックになりました。
その後何とかバッグを受け取り入国。ここからローマの中心へと向かうべく鉄道を使おうと考える。
イタリアに行く前にWEBで素泊まりホテルを予約しまして、そのホテルの場所はローマのテルミニ駅の近くにあるみたいです。
しかし詳しい場所は分からないのでこれも行き当たりばったりで行くしかないということなんですが……
それ以前に電車に乗れない

正確にはテルミニ駅までの代金は払ったのだが、切符はくれない、何を言ってるかわからない。もうどうにもならない状態に。

その後、よくわからない乗り合いタクシーみたいのにぶち込まれてどこかへ運ばれていく。もう夜9時を過ぎて周りは真っ暗。不安に押しつぶされそうになる。

一時間くらいしてわけの分からんところに降ろされる。運転手にここはどこかと英語とかジェスチャーで聞くが何を言ってるか分からない。そのまま運転手は去っていく。

現在地不明

わけもわからず町を彷徨うこと1時間半。遠くに駅のようなものが見える。どうやらここが目的地のテルミニ駅だ。
どうせ降ろすならもっと分かりやすくて近くに降ろして欲しかったがそんなことはこの時はどうでもよかった。とにかく予約したホテルへGOだ!
とはいっても、場所が分からないのでホテル名だけ告げて何人ものイタリア人の方にジェスチャーで道を聞く。一時間後ホテルへ到着。

…したのはいいんですが、受付のおじさんが相変わらず何を言っているのかさっぱり…
どうやら予約が入っていないらしく追い出される

深夜のローマ。言葉が通じない。スーツケース片手に旅姿の日本人。駅付近を彷徨う。
…国際問題になるかもしれないので伏せておきますがトラウマになる出来事に巻き込まれました。そして本当に命の危機に晒されました。おまけで更に三回ほど絡まれました。


その後、色々あって雑居ビルの一室っぽいところに何とか泊まる事に。
部屋は狭く、冷暖房やテレビも使えず過ごしやすいとは言えません。でも屋根があるところに泊まれるだけで幸せでした。

そしてこの時になって気付く自分の姿。情けないかもしれないけど、相次ぐトラブル、頼るものが何もない状況、マジで覚悟した「死」…様々なことが重なった結果

気付いたら恐怖で泣いていた


一睡も出来ず翌朝を迎え、体調も絶不調。だが徹夜して色々と考えた結果、腹を括った。
とりあえず死ななきゃ上出来。万が一のことが起きてももうその時はその時で精一杯抗うだけ、そして生きて帰れさえすればそれで十分だと。

結論から言うとこのあと大きなトラブルに更に3回程巻き込まれますが、そこは語っても仕方ないことなので省略します。


そんなこんなで吹っ切れた俺は怪しいジェスチャーと片言の英語のみ(イタリア人には殆ど通じませんでしたが)でローマに暫く滞在しました。
何とかわかったイタリア語、Grazie mille(どうもありがとう)とBuon giorno(こんにちは)、現地でリアルタイムで覚えたイタリア語Scusi(すいません)のみで何とか乗り切りました。
様々な出来事がありましたが語りきれない&余裕が無くてそんなに写真を撮ってないのもあり(撮っていたとしても載せられるようなものじゃない)、ここら辺は割愛させていただきます。

とはいえ何日か滞在していれば少しは覚悟が出来た…もとい慣れてくるもので、町を歩いていてどこかで見たことのあるものは出来る限り撮影してきました☆



おそらく…というか間違いなくイタリアの代名詞とも言えるコロッセオです。
この時は詳しい場所はわからなかったのですが、初日に連れ込まれた車の中から見えたので、きっとそんなに離れてはいないだろうと思い散策してたら偶然到着しました。

TVではなく生で見るコロッセオ…感動しすぎて暫く呆けてましたw


コロッセオの近くにあったフランスの凱旋門っぽいやつ。
残念ながら観光目的で来たわけではないので何にも調べてませんし何の資料もないのでこの時はこれが何なのかさっぱりです。
後で確かめてみたらコンスタンティヌス帝の凱旋門と言うらしいですね…今度来ることがあったら絶対遊びで来たいですな…



近づいてみた。見事な彫刻…



しばらく歩いていたら発見した本物の真実の口!ローマの休日の名所を全部回りたくなるが地理がさっぱりなのでどうにもならない…(TωT)


町の中を歩いていると、どっかで見た景色がところどころに……。本当に海外に来たんだなぁ…と、ここら辺でようやく感じられるようになりました。


更に彷徨っているとこんな遺跡っぽいところへ……。きっとここも名所なんだろうけどガイドも何も無いので良くわからない…



ここもどこかで見た気がする場所なんですが地図が…(つωT)


確かパンテオンでしたっけ?ってもしかしたらさっきから結構ローマの休日的な所歩いているんじゃないか俺!?


せっかくだったので中も見てきました。


ナヴォーナ広場…だったっけ?(うろ覚え)とにかく行き当たりばったりで進んでいます。


適当に川沿いを歩いていると遠くにどこかで見た建物が……


しかし目の前には何か凄い建物があったので目はこっちの方にw
後で調べてみて分かったのですが、どうやらここは最高裁判所らしいです。


サンタンジェロ城というところに到着……って、適当に歩いてるだけなのにローマの休日関係の場所に結構ぶち当たってるんですけど!?


そんでさっき見たどっかで見た建物……サンピエトロ広場だったぁあああああああああ!!!!
まさかのバチカン到着!!サンピエトロ大聖堂やらローマ法王で有名なあそこじゃないですか!?
この時、一時的とはいえ初めて頭から恐怖が消えました。それどころじゃなくて感動で興奮しまくりでござったのだよニンニン!!(暴走)


こうなったら衛兵がいようが何だろうが関係ねぇ!!ここまできたら大聖堂に行くしかないだろうがぁああ!!!!
…とハッスルして突撃したところ、セキュリティチェックで捕まる(オイ)

俺一人で5分以上かかる厳重なチェック……。そりゃそうだ、5回もチェックに引っかかったのだから♪
原因はバックパッカーには必須のアイテム!盗難防止のワイヤーチェーンにバッグを開けられないようにするための南京錠やら…
って!またか!?またこのパターンなのかぁああああああ!


とりあえず時間はかかったがセキュリティゲートを抜けることが出来た。まさか携帯電話にウォレットチェーンまで引っかかるとは思わなかったぜ…


大聖堂の中に入ると……あまりの神聖さというか…美しさと荘厳さ…その景色に圧巻されて言葉が出ない…!!!


中はとにかく広くて一周するだけでもかなりの時間がかかり疲れるが、彫刻の美しさや絵画などに魅了されそんなこと全く気にならない。
ちなみに中は写真撮影(フラッシュ)は禁止みたいなのでビデオカメラで撮影してきた。この日のためにハイビジョンのビデオを買ったのだ!
このビデオカメラだって旅の予算を少しでも確保するためにどれだけ恥を捨てて値切ったことやr(略)

内部の美しさをお伝えしたいところですが、もし興味があるようでしたら自分の目で見ていただきたい…!!
写真があまり無いこともあるけれど、写真で見るのと生で見るのとでは全く感動のレベルが違いますから…!!


サンピエトロ広場を出た後、道に迷う。連日歩きっぱなしで足はもうガクガクだ…
お気づきの方もいらっしゃるとは思うが、移動は基本全部徒歩である。片道10キロ前後なら十分歩いていける距離だからな!!
…ただ単に金をケチってるだけだけど、マジでギリギリの予算で行動しているため1ユーロの無駄もできないんや…!!
とまぁ3時間ほど歩いたところマグレで再びサンピエトロ広場に戻ってきてそこから適当にふらついていると…。


キタァアアアアアアアアアアアアア!!!
スペイン広場に到着だぁあああああああ!!


本当に!本当に狙ってきたわけじゃないんですよ!信じられないですがマジ偶然なんです。
もうこれは何か運命的なものを感じたので道端歩いていた人をとっ捕まえてレッツ記念撮影!!



今回は絶対にこういう名所には行けないだろうと思ってただけに、嬉しさも倍増ですよ!
ちなみにさっきの写真の方が若干暗いのはデジカメじゃなくてビデオカメラでの撮影だからです。
基本的に今回の旅はデジカメを出す余裕が殆ど無かったので(汗)
もし明るめの写真があったとしたらそれはデジカメ撮影、若干暗めの写真がビデオ撮影です。どうでもいいことですが(=w=
そんなことよりたまたま後ろに鳩が!?以前の沖縄といい、俺は鳥が飛び立つタイミングに恵まれているようです。

スペイン広場から適当に歩いていると、看板にどっかで聞いたことのある名前が表記されてたのでその方向に進むと……


トレヴィの泉に到着!!!
こんなところにまで来れるとは思いもしませんでした!もう言葉が通じないとかそんなことはどうでもいい!ジェスチャーで頼め!ジェスチャーで乗り切れ!!!

そこら辺の人をまたとっ捕まえてレッツゴー陰陽…もとい、レッツ記念撮影その2!!!


ローマに来て最後の最後、いい思い出が出来ました☆

とまぁ、こんな感じでなんだかんだで色々と名所を回ることが出来たのは運が良かったのだと思います。


あとは町を適当にぶらついたり…


オペラ座とかも何とか発見したり…
とにかく様々なトラブルもありましたが、素晴らしい事もたくさんありました。ここで紹介しきれないのが残念です(^^;


そんなローマを出発する日が来ました。画像は本来初日に到着する予定だったテルミニ駅。

旅の初日から大きなトラブルに巻き込まれ、ボッタくられることも何回もあり……色々と危ないこともありましたがギリギリで乗り切って来ました。
そんな海外放浪一人旅……実はまだ始まったばかりです。
おそらくこの先も言葉は通じないわけだし文化も歴史も違うため色々と問題も起きると思います。

この先にある新たな出会いを求めて…自分に足りない何かを求めて、長い旅が続きます。
希望と不安を胸に…俺は電車に乗りました………


いや、しかしヨーロッパの電車の乗り方というかイタリアのチケットの買い方とか切符の切り方とかさっぱりだったのでこれまたトラブルになりましt(略)

果たしてこの先どうなることやら………



:2009年10月:村上育範一人旅・海外放浪編1・日本〜中国〜イタリア
(成田空港〜北京首都国際空港〜フィウミチーノ空港〜ローマ市内〜バチカン〜テルミニ駅)


海外放浪編2へ続く